シャオミのAIスマートグラスで駐車料金を音声決済—社内ベータの狙いと使い勝手

ひと言で駐車料金を精算──シャオミが自社のスマートグラスで目指すのはまさにそこだ。中国ではXiaomi AI Glassesの新ビルドの社内ベータが始まり、目玉はスマホも精算機も使わない“声だけ決済”の駐車支払い。あらかじめナンバーを紐づけておけば、出庫前にアシスタントへ支払いを任せると告げるだけで、システムが料金を算出して決済。ゲート前で足止めされることなく、そのままバーが上がる仕立てだ。

仕組みは音声ショートカットに近い。グラスがドライバーと音声アシスタント、駐車場システムをつなぐインターフェースになる。狙いは、スマホを取り出し、アプリを開き、精算機を探すといった手間を消すこと。車へ向かい、荷物をまとめて乗り込む間にひと言指示すれば、出口に着くころには精算が終わっている。人の多い商業施設やオフィスの駐車場なら、ゲートの渋滞を和らげ、落ち着いて出られる——そんな絵が浮かぶ。

現在、シャオミはコミュニティアプリで200人のテスターを募集中だ。音声精算に加え、充電中のインジケーターをオフにできる設定や各種不具合の修正など、使い勝手の磨き込みも予告している。とはいえ、このグラスと音声決済の組み合わせこそが製品の進むべき方向性を示しているように映る。派手なデモから、日常で効く実用へ。

初代のXiaomi AI Glassesは2025年夏に登場した。フレームは約40グラム、3種類のスタイルを用意し、度付きレンズにも対応。12メガピクセルのカメラと、5マイク配列のオープンイヤー型ステレオ音響を備える。そこに今回、音声対応の駐車精算のような地に足の着いたサービスを積み重ねている。ベータが順調なら、声だけで払える体験は、ただの“おもしろガジェット”ではなく、毎日使える道具だと示す強い材料になりそうだ。