AirTagとHomePod miniの次期アップデート:2026年前半、Precision Finding強化とS10採用

Appleは、最小クラスのデバイスであるAirTagトラッカーとスマートスピーカーHomePod miniのアップデートを準備している。関係者の話では、新しいAirTagは当初今年の投入が想定されていたものの、リリース時期は静かに2026年前半へと見直された。

刷新されるAirTagでは、ペアリングの手順がよりスムーズになり、Precision Findingの精度が向上し、バッテリー残量表示も細かくなる見込みだ。「Improved Moving」と呼ばれる機能にも言及があり、タグが静止している時だけでなく移動中でも位置をより正確に追えるよう設計されているようだ。あわせて、周囲に多数のデバイスがある混雑環境での追跡精度の改善にも取り組んでいるという。

これらの機能のうち、どこまでがソフトウェア更新で現行のAirTagに届くのかは不透明だ。とりわけ強化されたPrecision Findingは新しいUWBチップに依存する可能性が高く、次世代モデル専用になる公算が大きい。

一方で、HomePod miniもアップデートが計画されている。こちらは見た目や目に見える機能の大幅な変更ではなく、技術的な中身の更新が中心になる見込みだ。新バージョンは、2020年の登場以来HomePod miniを支えてきたS5に代えてS10チップを採用する。ただし新プロセッサを搭載しても、Apple Intelligenceの機能には対応しないとされる。

総じて、今回の方針は大掛かりな変革ではなく、精度や安定性、内部仕様を着実に磨き上げつつ、親しんだ使い勝手は守るというものだ。待ち時間は少し延びるが、日常で効く改良に軸足を置く歩調は、実利を重んじるアップデートとして受け止められる。