Exynos 2600最新リーク: 2nm GAAの10コア構成とAMD JUNO GPUを解説

サムスンが2nm GAAプロセスで初めて製造するチップ、Exynos 2600に関する新情報がネット上に浮上した。公式ティーザーでは仕様が明かされなかった一方で、インサイダーのPhoneArt(旧称Ice Universe)がCPUコアの構成やクロック、AMDと共同開発したグラフィックスについて言及している。断片的ながらも全体像が見え始め、製品の方向性がにわかに具体性を帯びてきた。

リークによれば、Exynos 2600は以前から取り沙汰されている10コア構成を維持し、1+3+6のレイアウトを採用する。超高性能コアが最大3.8GHz、3つの高性能コアが3.25GHz、6つの省電力コアが2.75GHzで動作する見通しだ。当初はプライムコアが3.9GHzに達するとの数字も流れたが、その後、2nm GAAアーキテクチャの制約により、電力消費の急増なしに安定して3.8GHz超を実現するのは難しいとの見方でトーンダウンしている。いわゆる「ブースト」版の存在を示唆する声もある。調整の方向性を見る限り、ピークだけでなく持続的な性能と効率の折り合いを重視している印象だ。

グラフィックスはとりわけ興味深い。PhoneArtによると、サムスンはAMDと組んだ新GPU「AMD JUNO」を採用し、動作周波数は985MHz。Vulkan 1.3、OpenGL ES 3.2、OpenCL 3.0といった最新APIをサポートするという。これは意外な展開だ。というのも、これまではExynos 2600にXclipse 960 GPUが搭載されるとの見方が有力だったためだ。JUNOが同じ解決策の新たな呼称に過ぎないのか、根本的に異なるグラフィックスブロックなのかは、現時点では判然としない。最終的な狙いがどちらにせよ、実機での描画や計算の伸びにどう結び付くのかは確かめてみたいところだ。