ソニー・ホンダのEV「Afeela 1」が車内でPS Remote Play対応、2026年に米国でデリバリー開始

ソニーとホンダの合弁会社は12月18日、量産モデルのAfeela 1がPlayStation Remote Playに対応すると正式に発表した。車内からPS4やPS5のタイトルを楽しめるようになるという。初号機のデリバリーは2026年、カリフォルニアでの開始が見込まれている。

2022年にSony Honda Mobilityのもとで立ち上がったAfeelaブランドは、次世代EVを射程に入れる。その中核機能としてRemote Playが車載インフォテインメントに組み込まれ、乗員はキャビンのディスプレイから直接ゲームを立ち上げられるよう設計されている。

なお、これはPlayStation Plusのクラウドゲーミングではなく、あくまでリモートアクセス機能だ。利用には自宅のPS4またはPS5の電源が入っていることが前提で、映像と操作はインターネット経由で車内にストリーミングされる。言い換えれば、Afeela 1は家庭用コンソールの表示装置兼入力デバイスとして振る舞う仕組みだ。

Sony Honda Mobilityによれば、大型のビルトインディスプレイと質の高いオーディオにより、駐車中や長距離移動の合間でも心地よくゲームを楽しめ、車内を乗客のための本格的なエンタメ空間へと変えていけるという。川西泉社長は、PlayStationとの連携が「クルマを単なる移動手段以上の、感性に訴えるデジタル環境」として捉えるAfeelaの思想を体現していると述べた。この方向性は、ソニーのエコシステムの延長線上に自然に重なるものだと感じられる。