AMD Ryzen AI 5 430のPassMark初登場:8〜9%伸び、RDNA 3.5のRadeon 840M搭載

AMDのGorgon Point系Ryzen AI 5 430が、初めてPassMarkのデータベースに姿を見せた。初期スコアを見る限り、劇的な変化ではないが、一歩前進なのは確かだ。前世代のRyzen AI 5 330比でおおむね8〜9%の伸び。穏やかな刷新という位置づけがしっくりくる。

Ryzen AI 5 430は、Strix/Krackan Pointのリフレッシュに当たるRyzen AI 400シリーズの一員だ。アーキテクチャの変更は最小限で、コア数もスレッド数も据え置き。AMDはわずかなクロック引き上げと、より強力な統合GPUに軸足を置いている。となれば、CPU性能が大きく跳ね上がる筋書きではない。

PassMarkの結果では、シングルスレッドが3,877点、マルチスレッドが13,958点。比較のためRyzen AI 5 330のデータは2件参照したが、そのうち1件は単発の計測で、代表性は高くない。最もサンプル数の多い記録を基準にすると、Ryzen AI 5 430はシングルで約9%、マルチでおよそ8%の上積みになる。

なお、このベンチマークには動作クロックの記載がなく、伸びの要因は推測の域を出ない。考えられるのは、コアやキャッシュ構成をそのままに、周波数をわずかに高めたことだ。一方で、見どころは統合グラフィックスにある。Ryzen AI 5 430はRDNA 3.5を採用するRadeon 840Mを搭載し、コンピュートユニットは従来の2基から4基へ。前世代に比べ、グラフィックス性能は一段と分かりやすく伸びるだろう。

AMDはCES 2026でGorgon Pointの正式な仕様を公開すると見込まれている。その場で、この小幅刷新の出来栄えと、Ryzen AI 400シリーズが薄型・省電力ノートでどんな立ち位置を得るのか、輪郭がはっきりしてくるはずだ。