UbtechのヒューマノイドWalker S2が人間とテニス対戦—精度と自律性はどこまで?

中国のUbtech Roboticsが、人間の対戦相手とテニスをするヒューマノイドの動画を公開した。コート上での落ち着いた佇まいと、確実にボールを打ち返す安定感が早くも注目を集め、バランス感覚や協調動作、滑らかなモーションが際立っている。

画面に登場するのは、テニスラケットを持ったヒューマノイド「Walker S2」。コートの自陣を素早く移動し、姿勢を切り替えながら、狙いを定めた軌道でショットを放つ。なかにはバックハンドもあり、単純な動きに終始しがちなロボットのデモの定番を一歩越えた瞬間として印象に残る。

編集が入っており細部までは明かされないものの、映像から伝わる精度はかなりのもの。Walker S2は高速で飛ぶボールを追い、腕と脚の動きを同期させ、体勢を崩さずに打ち返す必要がある——初心者でも苦戦しがちな課題だ。さらに気になるのは腕の設計で、ラケットを持つ側の手には指がない。最後に人間とハイタッチする場面では、反対の手を使うことでその点がよりはっきりする。

Ubtechは、Walker S2が完全自律で動いたのか、オペレーターによる操作だったのかを明らかにしておらず、スコアも公開していない。同社はこれまでもヒューマノイドの商用利用について語ってきたが、いくつかのデモは議論を呼んできた。それでも関心は右肩上がりで、他社もバスケットボールから武術まで、運動能力を前面に出した取り組みを相次いで披露している。

今回のテニス映像は、ヒューマノイドが実験室の枠から少しずつ外へ出て、素早い反応と正確さ、そしてわずかに人間らしいしなやかさを求められる複雑でダイナミックな状況に挑み始めていることを示している。