MSIのGPU Safeguard+:12V-2×6対応電源でGPUを守る新保護レイヤーの全貌

MSIがGPU Safeguard+を発表した。選定されたMPGシリーズ電源に順次搭載される、グラフィックスカード向けの新しい保護レイヤーだ。対象は12VHPWRと12V-2×6コネクターを使う最新GPUで、近年繰り返し浮上してきた過熱やケーブル/プラグの損傷を未然に防ぐことを狙う。続いてきた報告に対する、現実的でタイムリーな打ち返しにも見える。

この機能は電源ユニット側で動作し、12V-2×6の全6本の電源ラインに流れる電流をリアルタイムで追跡する。負荷の偏りや突発的なスパイクを探知し、コネクターの緩みや不完全な差し込み、あるいは安全でない動作状態の兆候として捉える。12V-2×6出力を2系統備える電源モデルでは、両コネクターを同時に監視する仕組みだ。

異常を検出すると、まずは警告モードに切り替わる。警告音が鳴り、MSI Centerにコネクターの状態を知らせるウィンドウが表示。ユーザーには負荷を下げる、あるいは接続を正すための約3分の猶予が与えられる。状況が改善しなければ保護機能が作動し、画面は暗転、警告音は鳴り続ける。PCの電源を落として配線を見直す合図だ。いきなり遮断せず、対処の余地を残す手堅い配慮に映る。

制御と監視はMSI Centerに統合され、リアルタイムのテレメトリー、消費電力の履歴、電源やファンのステータス、イベントログを確認できる。MSIは、特定GPUにひもづく個別対応ではなく、PSU側のハードウェアとソフトウェアで見守る設計を優先する方針を強調。より広い環境で通用するアプローチとして受け止められる。

GPU Safeguard+は、まずMPG Ai1600TS PCIE5とMPG Ai1300TS PCIE5の電源で提供される予定だ。同社は、GeForce RTX 5090 LIGHTNINGを含む、デュアル12V-2×6コネクター採用カードとの互換性にも触れている。