MediaTek Dimensity 9500s:高性能で手頃な価格のスマートフォンプロセッサ

MediaTekは、フラッグシップのDimensity 9500に比べてより手頃な価格を目指したプレミアムミッドレンジスマートフォン向けの新プロセッサ、Dimensity 9500sを発表した。同時に、より予算重視のDimensity 8500モデルも公開された。

Dimensity 9500sは、フラッグシップレベルのアーキテクチャを採用し、TSMCの改良型第2世代3nmプロセスで製造されている。コア構成は、3.73 GHzで動作する高性能Cortex-X925コア1つ、3.3 GHzのCortex-X4コア3つ、そして2 GHzの高効率Cortex-A720コア4つで構成される。総トランジスタ密度は290億を超え、「スーパーメモリ圧縮」技術を搭載。この技術を有効にすると、アプリ起動速度を最大44%向上させることができる。また、CPU用に19 MB、システム用に10 MBの大容量キャッシュも備えている。

グラフィックスは、レイトレーシング対応のフラッグシップGPU、Immortalis-G925が担当する。このチップは、インターネット接続なしで様々なAIタスクをデバイス上で実行可能で、カメラ性能や動画機能を強化する。Dimensity 9500sには、高度なオートフォーカス、高速連写、セマンティック画像分割のためのビデオエンジンが含まれる。加えて、Dolby Vision対応の8K HDR動画録画もサポートしている。

接続性に関しては、このプロセッサはRelease 17 5Gモデムを搭載し、4バンドアグリゲーションと最大7 Gbpsの理論ダウンロード速度を実現する。Wi-Fi 7も対応し、速度は最大6.5 Gbpsに達する。MediaTekは、新たなBluetooth機能を強調しており、携帯電話同士がセルラーネットワークを使用せずに最大5キロメートルの距離で直接接続できるようにする。

Dimensity 9500sを搭載する最初のスマートフォンは、Redmi Turbo 5 Maxとなる。ラボテストでは、このデバイスはAnTuTuベンチマークで3,612,095ポイントという印象的なスコアを達成し、トップクラスモデルと同等の性能を示した。