ボルボEX60:810km航続とAIを搭載した新型電気クロスオーバー

ボルボは、2026年1月21日に世界初公開される新型電気クロスオーバー「EX60」の主要な詳細を明らかにした。ブランドの新たなプレミアムSUVとして位置づけられるこのモデルは、まずそのスペックの高さが目を引く。特に焦点となる航続距離は、四輪駆動版でも810kmに達し、同クラスの電気自動車の中でも最長クラスに位置する。

充電システムも同様に印象的だ。ボルボEX60は最大400kWの超高速充電に対応し、対応ステーションではわずか10分で約340kmの航続距離を回復できる。こうした数値は従来、高価なスポーツ電気自動車に主に関連づけられていたが、今や家族向けSUVセグメントにも登場する。

車両の中心には、北欧神話のワタリガラスにちなんで名付けられた新たなコンピューティングアーキテクチャ「HuginCore」が搭載される。NVIDIAとクアルコムのソリューションを組み合わせ、1秒あたり250兆回以上の演算性能を実現。このシステムは、Snapdragon Cockpitを基盤としたマルチメディアと、NVIDIA Drive AGX Orinチップを利用した運転支援・自動運転システムのためのセンサーデータ処理の両方を扱う。

人工知能の統合には特に注目が集まる。ボルボは自動車メーカーとして初めて、Google Geminiを直接車両に組み込む。音声コントロールは新次元へと進化し、ドライバーは自然言語で車両と対話し、旅行の計画を立てたり、メール内の情報を検索したり、文脈に応じた提案を受け取ったりできるようになる。将来的には、Geminiが車載カメラの画像を分析し、周囲環境に関する質問に答えることも学習する予定だ。

EX60は、ソフトウェア指向の車両として一から開発されている。すべての主要機能は「Superset Tech Stack」プラットフォームを介して定期的にOTA(無線)アップデートされ、購入後も車両の能力を拡張していくことができる。