ValveのSteam Machine、AIブームでメモリ不足が課題に

Valveは次世代ハードウェアのローンチ準備において大きな課題に直面している。同社は、AIブームに端を発するメモリとストレージの不足が、Steam Machine、Steam Frame、そして更新版Steam Controllerに直接影響を与えていることを認めた。主要部品の価格急騰と供給制限により、Valveは現時点で正確な発売日や最終価格を発表できない状況だ。ただし、2026年初頭の発売計画自体は変わっていない。

公式な発売スケジュールの遅延はないものの、価格はリアルタイムで再評価されている。当初700〜800ドル台と見込まれていたSteam Machineは、結果としてユーザーの予想を大きく上回る価格になる可能性がある。ただ、Valveはこのデバイスを従来のゲーム機というよりコンパクトPCとして位置づけてきた経緯があり、価格上昇があっても市場の類似システムと同等の水準に収まると説明している。

こうした不透明感の中、ValveはSteam Machineの性能について詳細を公開する方針だ。同システムはFSRを利用して4K/60fpsを実現できるが、一部のゲームでは1080pからのアップスケーリングとVRRの有効化が必要になる。開発者によれば、このアプローチであれば要求の厳しいタイトルでも快適なゲーム体験が維持できるという。

またValveはモジュール性とオープン性にも注力している。Steam MachineのSSDとRAMはユーザー自身で交換可能で、技術仕様と前面パネルのCADデータは一般公開される予定だ。これにより、愛好家やサードパーティメーカーがカスタムアクセサリーや改造を施せるようになる。

全体として、新Steamハードウェアファミリーの発売は順調に進んでいるが、世界的なメモリ危機が調整を迫っている。Valveは市場の現実とプレイヤーの期待のバランスを取らなければならず、この均衡が最終的なSteam Machineの姿を決定づけることになる。