Beelink SER10 Max:ローカルAI機能を備えた新型コンパクトPC

Beelinkは、パワーだけでなくローカルAI機能にも焦点を当てた新型コンパクトPC「SER10 Max」を発表した。このデバイスは既に中国で販売が開始されており、最新のRyzen AI 9 HX 470プロセッサーを搭載。近くグローバル展開も予定されている。

中核となるのは4nmプロセスのAMDチップで、高性能Zen 5と高効率Zen 5cを組み合わせた12コアのハイブリッドアーキテクチャを採用。プロセッサーは最大5.2GHzまでブースト可能で、RDNA 3.5アーキテクチャに基づく統合Radeon 890Mグラフィックスも内蔵する。特に注目すべきはAI性能で、合計86 TOPSを実現。このうち55 TOPSはXDNA 2ニューラルエンジンによるもので、クラウドに依存せずローカルで言語モデルやその他のAIタスクを実行できる。

コンパクトな筐体ながら、SER10 Maxは最大256GBのDDR5 RAMと、2つのM.2 PCIe 4.0スロットにより最大8TBのSSDストレージをサポート。接続性では、HDMI 2.1、DisplayPort 2.1、USB4を備え、いずれも高リフレッシュレートでの4K出力に対応。10ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2も搭載しており、ワークステーションから家庭用AIラボまで幅広い用途で魅力を発揮しそうだ。

冷却システムにも細心の注意が払われている。ベーパーチャンバーと静音ファンを採用したMSC 2.0システムは、長時間の高負荷作業でもスロットリングを抑える設計。厚さ45mm未満のスリムな金属筐体は、どんな作業スペースにもすっきり収まる。

中国では、ベアボーン版から64GB RAMと2TB SSDを搭載したモデルまで、複数の構成でSER10 Maxが販売されている。同社はグローバルな先行予約も間もなく開始すると確認しており、このAI特化型ミニPCは中国以外の地域でも入手可能になる見込みだ。