AllbirdsがAIインフラ構築に転換、株価が580%上昇

靴やアパレルで知られるAllbirdsが、人工知能(AI)への戦略的転換を突然発表した。中核事業をAmerican Exchange Groupに売却した同社は、クラウドサービスやGPU-as-a-Serviceの計算リソースを含むAIインフラ構築に注力する方針だ。

この新戦略を実行するため、同社は機関投資家から5,000万ドルの資金調達に成功した。資金は高性能グラフィックスアクセラレーターの購入と、AIタスクに計算リソースを必要とする顧客向けの独自プラットフォーム開発に充てられる。将来的には、次世代クラウドソリューションの本格的なプロバイダーを目指すという。

この発表を受け、Allbirdsの株価は劇的に上昇。1日で約580%も値上がりし、従来2.50ドル前後で取引されていた株価は23ドルに達した後、18ドル近辺で落ち着いた。近年苦境にあった同社にとって、この急騰は予想外の展開だった。

転換の背景には、AI計算リソースへの需要拡大がある。データセンター市場ではリソース不足が顕在化し、利用可能な容量はほぼ埋まっている状況だ。このため、インフラに迅速に投資できる新規参入者に機会が生まれている。

ただし専門家は、Allbirdsがこれほどの大規模変革を実行する明確な計画をまだ持っていないと指摘する。アパレル製造からAI技術への急転換には疑問の声もあるが、業界では同様の事例も過去にある。現在、同社は社名をNewBird AIに変更する計画まで進めており、従来のビジネスモデルからの完全な脱却を強調している。